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もっとなりたい自分になっていいんだよ

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子供のころなら誰でも望む、「たった一人の自分」という存在。
他の人とは違う、自分だけの自分。
いつしかみんな忘れてしまうけど、相変わらず僕はそうした存在に憧れをいだいている。
学術用語で言えば、いわゆる「アイデンティティーの確立」、はたまた俗に言えば「中二病」だ。
しかし、まだ足りないね。
もっと何か、自分でも知りえない自分が、もっと深淵にいるのではないか?
そう思うと、胸のワクワクがとまらない。
外のモノをたくさん知りたいと思うと同時に、まだ見ぬ自分への探究心に、満ち溢れる。

旅行先でまだ見ぬものを見たり、星空を見たり、はたまたブラックホールとはどんなものなのだろう、と本や動画を見ながら、宇宙の深淵を想像してみたり。
そうした外部の非日常な経験を自分にとりこみつづけることで、新しい自分というのは形成されていく。

社会への義務感や同調行為によって「自分を無にし、社会にあわせる」というペルソナを構築することも必要だけれど、だからといってそうした夢を捨てなきゃいけないわけじゃない。
むしろそうした自分を新発見するために、常に僕らは生きているのだから。

今の僕の当面の生きる目的は、「完全なる不老不死」を実現すること。
しかしそれが実現したあかつきには、子供のころに大切にしていたものを、大人になっても大切にできる。
そんな世の中にしたい、という気持ちがあるのです。
「もっと個性的な自己を形成したい」という子供の気持ちに、大人が嫌な顔をするのではなく、誰もが頷いていける、そんな世界をね。

毎日の労働や学校で、現代人はどんどんそうして変わっていくこと、新しい自分を探すことを、あきらめてしまう。
そして平坦でつまらない人生を送っていく。
そんなものを見るのは、もう僕も嫌なんだ。

みんなも子供のころに抱いていた大切なものを、見失わないように生きていこう。
それがなくなってしまったら、本当に人生はなんの味もなくなってしまうから。

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