鬼怒川温泉旅行記

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今回は栃木県北部の鬼怒川温泉に、お邪魔していました。

都民が春休み中に近場で露天温泉つき客室を予約しようとすると、やはり関東圏では箱根や草津は、殿様商売状態。
空室もないうえに割高です。
そうしたときには、鬼怒川温泉などがひとつの選択肢となってきます。

鬼怒川温泉駅前では、足湯(無料)ができます。

山に囲まれた秘境という感じで、栃木県の天気予報よりも気温が低めですので、行く場合は厚着をしていくのがオススメです。

(1)東武鉄道「特急スペーシア」の個室の評価

鬼怒川温泉にいくには、東武鉄道の特急スペーシアを使います。
この東武スペーシアの面白いところは、個室(コンパートメント席)がある特急電車であるということ。
個室のある電車というのは、日本では10車両くらいしか存在せず、特に関東ではJRスーパービュー踊り子(伊豆)、東武スペーシア(鬼怒川)、小田急ロマンスカー(箱根)の3種類です。
かつては新幹線でも個室の取扱がありましたが、現在ではありません。

子供同伴の家族旅行にはもちろん、カップル等でくつろぎたい人にもオススメの、特急車両の個室です。
今回私も、こちらの東武スペーシアの個室を利用してきました。

4人まで座れ、衣類をかけることもできます。
個室なので、もちろんドアがしっかりしまります。

今回は2人で利用したので、座席ふたつを利用して、寝転がることもできます。
私のように酔いやすい人には、大変助かります。

この特急スペーシアの個室料金ですが、普通料金・特急料金を別にすると、人数・距離に関係なく、3090円の定額ですむのが良いところです。
人数が多かったり、走行距離が長いほど、お得に使うことができます。
浅草駅や北千住駅を起点にして、東武日光や鬼怒川温泉にいくときには、有効活用できます。

なお池袋や新宿からでているJR直通のスペーシアでは、この個室料金が高くなることに気をつけます。
また土日祝でも、値段があがるようです。

個室の予約は、原則ネットからは不可能。
東武鉄道への電話でおこないます。
私は今回北千住駅からの乗車で、偶然個室があいていましたので、特に予約もなしで、北千住駅で特急券の発券と一緒に個室をつけ、そのまま乗車しました。
日によっては個室がうまっていることも多いようで、金曜日の帰りの鬼怒川温泉駅からだと、個室をつけることができませんでした。
確実に個室を確保したいのであれば、電話での予約がオススメです。

東武鉄道は2017年4月から大々的にリニューアルをおこなうようで、特急もいままでは鬼怒川温泉駅どまりなのが、福島県の会津田島駅までいけるようになるようです。

(2)ホテル「リブマックスリゾート鬼怒川」の評価

今回利用した旅館は、リブマックスリゾート鬼怒川です。

露天温泉つき客室ということで、こちらを選択しました。
メリットとしては、まずだいぶ割安であること。
そのわりには、スイートの部屋が55平米と広いです。
露天温泉だけでなく、マッサージチェアも部屋に常備されています。
部屋で気軽に温泉に入れ、マッサージもできるというのは、ポイントが高いです。

ホテルのホームページではわかりにくいですが、客室の露天風呂もすべて温泉仕様で、「釈迦の湯」です。
ちょっとした欠点としては、いちいち自分で温泉の栓をまわさないといけない点。
連泊で部屋掃除をホテルにさせる場合、毎回温泉を清掃員にぬかれますので、また入れ直さないといけない手間はあります。
とはいえ、またすぐに温泉はたまりますので、そこまで大きいデメリットではありません。
これまで野沢温泉村、伊豆急下田などの露天温泉つき客室を利用してきましたが、これらは客室でも源泉かけ流しで、温泉が自動的にずっと流れていたので、ちょっと気になりました。

湯船が陶器なので、深夜以降に入ろうとすると、最初はやや肌寒いです。
しかし長時間入っていると、問題なくなってきます。
本来お風呂は少しぬるめで長時間入ったほうが体には効きますので、そうしたことを考えると、些細な問題でしょう。

鬼怒川温泉はあまり硫黄臭はせず、全体的に肌にやさしめですので、私のような敏感肌・乾燥肌にもオススメです。

あとは客室、大浴場共にそうですが、シャワーの勢いが全体的に弱いですね。
客室で体を洗うときはシャワーでなく、湯桶を使って温泉で体を洗い流すほうが、手っ取り早いです。

食事は朝夕ともにビュッフェ形式。
豪勢というわけではなく普通といった感じですが、卵が新鮮だったりトマトが高級だったりと、地味な気配りがあります。
ただ私の場合、あまり体にあわなかったのか、食べたあとにはときどき腹痛が発生。
胃の弱い人は、気をつけたいところです。

鬼怒川温泉は山で囲まれており、付近に店がないことを想定して朝夕の食事をつけましたが、こちらの食事をなしにして、ホテル料金をへらすことも可能です。
実際にいってみてわかったことですが、リブマックスリゾート鬼怒川の場合は、少し歩いた所にコンビニがあります。

最寄り駅は鬼怒川温泉駅からひとつ下の小佐越駅。
ホテルへは、歩きで10分程度です。
特急が停車しない駅で、鉄道が1時間に1本程度ですが、4月からは前述の東武鉄道のリニューアルによって特急停車となるようなので、アクセスしやすくなります。

2人の3泊で、およそ8万円程度。
総合的に見ると一長一短ですので、こうした点からも割安料金なのはうなずけますが、露天温泉つき客室なうえに、部屋が広くマッサージチェアつきという点からも、温泉旅行の満足度をあげる最低限の仕様にはなっています。
オススメできる旅館と言えるでしょう。

● リブマックスリゾート鬼怒川

(3)観光場所

徳川家康の墓である日光東照宮は、やはり観光先として真っ先にうかびます。
リブマックスリゾート鬼怒川からだと、小佐越駅から電車にのって、下今市駅で東武日光ゆきに乗り換え。

さらに東武日光駅から「世界遺産めぐり」というバスで「大猷院二荒山神社前」までいくと、日光東照宮の最寄りとなります。
鉄道の本数が少ないので時間がかかると思いましたが、わりと行きも帰りもスムーズでした。

京都の寺院と比べると、やはり日光東照宮は全体的にケバケバしい作りで、まさに江戸時代という感じです。
3代将軍・徳川家光の墓である大猷院や日光二荒山神社も、一緒にまわることができます。
なお東照宮と大猷院は、拝観料がかかります。

他には「東武ワールドスクエア」という、世界で有名な建物のミニチュア模型を集めたテーマパークがあります。
それぞれ全体的にレベルが高く、写真にしてしまうと、わりと本物と見間違えます。

リブマックスリゾート鬼怒川から歩きで行くことも可能。
その足で、東武ワールドスクエアからバスで鬼怒川温泉駅までいって、そのまま特急電車で東京に帰ることもできます。
実際私はホテルでチェックアウト後、こちらの東武ワールドスクエアを見てから、帰路につきました。

その他、「とりっくあーとぴあ日光」というトリックアート展もあり、こちらにお邪魔してきました。

余談ですが、鬼怒川温泉の帰りは浅草から近いスカイツリーに行きました。
雨が降っていましたので、日中はあまり景色が映えませんでしたが、夜になるとまずまずの光景、といった感じです。

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